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北海道のラリー情報交換サイト「Rally Do!」ブログ

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Super Tarmac PLUS 2016 レポート

Super Tarmac PLUS 2016 レポート

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「ミッションが壊れた時点で、今日は諦めていたんです」
このラリー2連覇中の藤澤和弘は、SS1のギャラリーが居るジャンクションを過ぎたところで2速を失ってしまった。藤澤の奥さん、愛娘、そして可愛い愛犬が応援している(たぶん居たんじゃないかな)なかでの出来事で、スタートしてコースを半分も走っただろうか。このSSは3番時計で終わってしまった藤澤だが、続くSS2のショートステージでトップタイムをマークする。ゴールのオフシャルに『トップタイムです』と言われ、驚いたふたりがオンボード映像に映し出されていたが、驚くのはここだけでは無かったようだ。SS3もトップタイムを刻み井土卓治/佐々木 尊組をコンマ差ながら逆転してセクション1を終えた藤澤は、首位でサービスに戻ってきたが
「とりあえず1位です」
と、あまり嬉しい顔をしていない。というのも、心配の種は午後からのステージにあるようだ。
「ここ(陸別サーキット)は辛いですね。どう考えても上れないですね」
と、セクション2で陸別サーキットのグラベルロードが3本もあることを懸念している。グラベルが不得意ということではなく、コース内の急な上りで2速が無いとなると厄介だ。
サービスAでのインタビューで藤澤が2速を失ったと聞いたとき、正直『終わったな』と思ってしまったオイラ(ごめんなさい)。井土にマイクを向けたときもそれに対するコメントを引き出そうとしていたし、山田健一に話を聞いた時もコメントを期待してしまった。しかしふたりに『サラッ』っと流されてしまい、帰ってきてからのレポート書きで困ってしまっている。『こう言った』『あー言ってた』と物語を作ろうかと思ったが、オイラにはそんな文才がなかったわ。少しでも『チャンスですね』なんて言ってくれると助かったんだけどな。
そんなオイラに指を3本立てて3連覇を主張してきたのが、藤澤のコドラ・岩渕亜子だった。
「SS2&3は楽しかったです。全然怖くなかった」
と、2速の無い藤澤の走りに諦めない心が芽生えていったようだ(と聞いたような、見たような)。藤澤もこの時に
「今日は行けるかも」
と思ったそうだ。
舗装路だけだと上手くいっていたが、砂利道が混ざるとなると。
「いま作戦を考え中です。間違うと落ちちゃうし」
と、グラベル区間の走りのイメージをしている藤澤だが、まだ完全には出来上がってはいないようだ。
しかし、心配することは無かった。
セクション2が始まったSS4、一番時計でフライングフニッシュを駆け抜けたのが藤澤/岩渕組だった。
「ダートに入ってから怖くなった」
の岩渕のコメントが物語っているように、藤澤の走りがいつもとは違ったレベルでの走りだったのかもしれない。この走りはSS6&7でも同じで、終わってみると藤澤/岩渕組がオープニングSS以外でトップタイムを重ねて優勝を決めた。
「たまには私の強気も当たるんです」
という岩渕のコメントがすべてだったのかもしれない。

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「2速が無くても走れるんだ(笑)」
という藤澤だが、無理をさせてた3速も
「ガリガリいってて辛いなって。最後までもって良かったです」
と、危なかったようだ。
「陸別サーキットは2(速)を使うじゃないですか。そこがモァーモァーいってるんで、その手前はかなり頑張りました」
という藤澤に、普段はあまり使わないサイドブレーキに手が行っていたと岩渕が話す。
「負けたくない気持ち。あとは、思い通りにクルマのコントロールが出来たことですかね。3速を使うっていうイメージで行くから、落として曲がってというよりは、放り込む感じでなるべくトルクを食われないように、車速を落とさないように直線ラインを狙っていた」
という走りが功を奏したようで、スーパーターマックで3連覇を決めた藤澤和弘/岩渕亜子組。グラベルの走りでまたひとつ引き出しが増えた藤澤に、ターマック戦以外でも期待が持てるかも。

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朝にひと言を求めると
「余裕、余裕」
と言っていた井土が、SS1でトップタイムを出してきた。朝のひと言はこういうことだったのかと、その後の走りを期待したが、SS3でコンマ7秒差ながら2番手に落とされてしまった。トップは手負いとあって優勝の2文字を出してプレッシャーを与えてみたが、無理をせずに2番時計を出し続けて最終SSを迎えた。首位の藤澤/岩渕組とは4.1秒差、3番手の山田/脇組とは9.8秒も開きがある。最終SSは
「藤澤もやまけんもとんでもないタイムを出してきた。俺も自己タイムを縮めたのに、藤澤に4秒もやられてしまったよ」
と、最後に一矢を報いるつもりだったようだが、2位で今シーズンの緒戦を終えた井土卓治/佐々木 尊組。
「コツコツと・・・」
と言っている井土だが、そうとう練習をしているんじゃないかと。

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ほとんど練習が出来なかったと聞いていたが、シックス・タイムス・チャンピオンの山田が、これから戦うマシンをお披露目した。まだまだ慣れなければいけないことが多いようで、ランサー時代とは違ったドライビングスタイルが要求されるようだ。
「今回は完走が第一で、成績はその次でしたからね。完走出来て良かったです」
とコメントした山田だが、連続シリーズチャンピオンを決めるにはそんなに悠長なことは言ってられない。3位とはいえ、トップには14秒近く離されてしまった山田健一/脇 孝拓組。次戦までには対等に戦えるポテンシャルになっていることを期待したい。

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RA-5クラスのトップ3。並ぶ順番は違うが一昨年の浜益で、同じメンバーで写真を撮っているね。

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前回地区戦に出たのはいつだろう? というぐらい久々に北海道シリーズに顔を出したのが昨年の第6戦。それから約9ヶ月ぶりに再びエントリーしてきた馬場宏治/板橋一陽組は、
「楽しかった」
とひと言。


「タイヤがハのってる」
宿泊地に着いて須藤大介が目にしたのは、リアタイヤがハの字になっているミラージュの姿。アッパーアームが折れたことが原因だが、地元からは遠く離れている。フェイスブックで『心折れました』と写真付きでつぶやいた22時過ぎには、既にパーツを持って走っていたそうだが、室蘭から津別までは385km(Googleマップ調べ)、高速道路を使っても5時間弱の旅となってしまう。部品が届いて修理が終わったのが深夜2時と聞いているから、大変な思いをしたと思うが、須藤はアッパーアームひとつを持って走ってくれた彼女にしばらくは頭が上がらないだろうなあ。
その須藤/吉野学典組がSS1でタイムを出し、お世話になった人たちに走りでお返しをしているようにも見える。しかしSS2、ハイスピードのショートコースでタイムを出してきたのは井土正高/河野 功組。林道ラリーは2戦目とはいうものの、アクセルの踏みっぷりは負けていないようだ。SS3では再び須藤/吉野組がトップを奪い、2クルーのシーソーゲームが始まったように見えてが、須藤/吉野組がトータルタイムではジワジワと引き離していた。
セクション2もSS5は井土/河野組にトップタイムを出されたものの、それ以外は須藤/吉野組が制して、チャンピオン戦にステップアップした緒戦での優勝。
「ライブで走りを観るのは初めてです」
という彼女に、須藤はいいプレゼントが出来たんじゃないかな。

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彼女が応援しているギャラリーコーナーで、インリフトする走りを披露した須藤。2013年にスーパーターマックに初出場で優勝して以来、このラリーでは結果が出ている須藤大介/吉野学典組がRA-4クラスで優勝。

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ラリー4戦目、まだまだ新人(?)と言っている井土正高。
「無理しないで・・・」
と言いながら、SS1からコーナーの進入は抑えが足りないように見える。それでも2本のSSでトップタイムを出し、初のターマックラリーで2位をゲットした井土/河野 功。

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成績にはつながらなかったようだが、山口昌洋/山口美由紀組のミラージュが本番でここまでアクセルを踏んでるのは初めて見たような気がする。
「練習の成果ですかね」
だそうです。


「今回はふたりともレーシングスピリッツが高かったんで」
と、サービスAに戻ってきた岡田 貴は笑顔で座っている。それもそのはずで、3本のSSで17.5秒ものアドバンテージを築く走りをしたのだから、気分はアゲアゲだ。オンボード映像を観ても、ふたりの笑い声がひっきりなしに聞こえてくるぐらい調子よく走っていたのだろう。7本あったSSをすべてトップタイムで上がった岡田/菅原恭介組、ここまでくると一昨年、昨年とこの大会で負けている馬渕貴則との勝負が観たかった。馬渕といえば、今年からターマック戦がミックスサーフェスとなってしまい出場を見送っている。どうか、いまのコルトをグラベルも走れる仕様にするか、マシンをスイッチして会場でお会いしたい。待ってま~す。

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今季1勝目。早くもシリーズポイントの計算を始めた岡田 貴/菅原恭介組だが、どうやら勝ち続けなければいけないようで、現在ポイントリーダーの森 一馬の成績しだいだが、1戦でも不出場かリタイアをすると計算上では厳しくなってしまう。特にグラベル戦になると厄介(失礼)なドライバーが増えるだろうから、ポイントの計算はややこしくなるだろうね。こちらとしては、1戦でも多く楽しい戦いを観たいんだけなんだけど。

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どうも納得のいく走りが出来てない森 一馬/渡辺敬介組。迷いがそのまま走りに出てしまっているようにも見える。コーナーで突っ込み過ぎたり抑えすぎたり。そう簡単にいかないから面白いのかもしれないが、早く自分の走りを見つけてほしい。

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昨年のこの大会から遠征してくれている室田 仁/鎌田雅樹組。2シーズン目に突入して、少し北海道の道にも慣れてきたようにも見える。


2組の新人がJr.RA-3クラスにデビューしてきた。

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コドラを2戦ほど経験している菊池雄太がドライバーデビュー、一週間前のラリーセミナーを受講していた井上草太がコドライバーデビュー。

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昨年の冬に北海道在住最後のラリー出場をした和氣嵩暁が道外へ行き、牧瀬貫慈が今年卒業して就職で本州へ。北大自動車部からラリーというフレーズが聞こえなくなった。伝統が消えてしまうのかと思ったら、炎は種火で残っていた。ドライバーが中村伸恒、コドライバーが大納新太郎。どちらも北海道大学の学生で、卒業までの数年間はラリーに打ち込んでくれそうです。


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陸別の道の駅から銀河の森コテージまで歩いたコドラの仲田治夫。深夜に陸別に到着して睡眠不足の佐藤秀樹。クルーの努力にマシンが答えてくれなかったようで、アルトにトラブルが。失格理由はTCへの遅着。


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RA-4クラスの山口夫婦と同じく、オープンクラスに出場した飛谷治寿/飛谷しのぶ組も夫婦でラリーを楽しんでいる。



2月の北海道ブリザードラリー以来となる、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジ第5戦in陸別が併催で開催されました。参加台数は9台、そのうち3台が道内選手でした。

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86で出場した高桑昌基/前鼻一洋組。

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セリカで出場した米屋賢吾/小笠原淳亙組。

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今回もアクアのドライバーを任された笠原彰人。コドラは浅利徹郎が務めた。


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0カーは久々にコンビを組む松倉拓郎と猿川 仁。


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  1. 2016/06/17(金) 23:27:29|
  2. JMRC北海道ラリーシリーズ
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