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とかち2013 チャンピオンクラスレポートPart1

とかち2013 チャンピオンクラスレポートPart1


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大雪山系では初冠雪が観測され、テレビではスタッドレスタイヤのコマーシャルが頻繁に流れるシーズンとなり、天気予報では峠を越えるときには冬タイヤを履くことを進めるようになった10月(このレポートを書いている日に、石北峠はもちろん旭川、帯広、釧路でも雪が降った)。鈴鹿サーキットではF1日本グランプリの決勝が行われS.ベッテルが優勝し、飛騨高山では41回目を数える全日本ラリーのM.C.S.Cラリーハイランドマスターズ2013で勝田範彦/足立さやかが優勝した13日に、陸別町では北海道ラリーシリーズの最終戦『とかち2013』が開催された。
昨年はオールスターラリーフェスティバルとして全国からラリーストが陸別町に集まって盛り上がったのも1年前になるが、その中のひとり、石川県から参加した手塚清明は
「やり残したことがある」
と今年も陸別に遠征を決め、2週間前のラリー北海道に参戦していた高橋冬彦やAki HATANOもエントリーしてきた。

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10月12日午後2時にレッキ受付&参加確認に現れたのは、2台が不参加となって35台。ジュニアBクラスにエントリーしていたホシクン/高畑英一は、陸別に向かう日高道でミラージュがエンジンブローを起こし出走を止めてしまった。
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受付を済ませた競技車はYayoiと陸別サーキットのレッキへと向かったが、
「今年は趣向を変えて」
と、Yayoiが初めて逆走で使われる。オールスターでもSSとして使用したYayoi、道内選手でも怖さを感じるという下りの直線が名物のステージだが、そこが逆走となるのだからパワーの勝負となることも考えられた。が、上りを感じられたのはSSをスタートした前半だけ。あれだけの下りがまったく感じられず、逆に、上りだったところが延々と続く緩やかなハイスピードの下りとなり、選手からは
「なんか違和感を感じるよ」
と、いままでのYayoiのイメージからくる先入観とは違って映ったようだ。山田健一も
「逆走になって難しいコースになりましたね。コーナーの奥が『キュッ』っと回り込んでいるところなんかペースノートの重要性を感じます。いつものことですけど(笑)。細かく気にして作っています」
と、コーナーの表記も走らせ方も調整しなければいけないようだ。
順走では気にならなかったストレートと緩いコーナーの組み合わせで、Yayolが違ったハイスピードステージとなって新しい顔を見せたと言えるだろう。

その山田と一騎打ちでチャンピオンCクラスのシリーズ争いになっているのが、ゼッケン1番を初めて背負った伊藤淳郎。コドラはエントリーリストが発表された時点で大楽 敬に4年連続でシリーズチャンピオンが決定したが、ドライバーズタイトルはこの最終戦まで持ち越された。
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しかし、その伊藤/高橋和多利だが、SS1でラリーが終わってしまった。スタート前に
「楽しく走って笑顔で帰りたい」
と言っていたが、楽しく走れたのはSSをスタートして数キロだけ。コースサイドでライバル達の走りを観戦するはめになってしまったのだが、なかなか楽しかったと言ってはいたのだが・・・。
伊藤よりも上でという条件は無くなったものの、山田がシリーズチャンピオンになるには2位以上でゴールしなければいけない。今大会は遠征組を含めてシーズン最多の12台のエントリーを集めているので、メンバーを見ると、山田が優勝、もしくは2位を獲得するのは、そう簡単にはいかないと思われる。

SS1
ベストタイムを出して来たのは、
515251712-4864125.jpg(4分57秒8)
リザルトの順位を聞くと誰もが一番先に名前を出す中村有一/佐藤幸彦が、下馬評通りにタイムを出してきた。ただ、最近はトップを走りながらリタイアするケースが多く、完走率が低くなっている上に、ゴール後のインタビューで話してくれたのだが、エンジンにトラブルを抱えたまま出走していたようだ。

中村/佐藤から1.6秒差の2番時計は
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チャンピオン争いをしている山田/大楽。
「伊藤くんを見た瞬間『5位とか6位でもいいんじゃないの』って思ってしまって、モチベーションが下がって・・・」
と、続くSS2を5番手タイムで終わってしまうミスをしてしまう。

山田/大楽から2.9秒差の3番手に
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遠征組のAki HATANO/鷹巣恵鈴が付けてトップ3を形成した。

4番手は
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遠征組のひとり、手塚清明/斎藤哲史がタイムを出して来た。

5番手には
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最近リタイア続きの山上智也/尼子祥一。ラリー北海道で消化不良(?)だったのか出場を決め、
「ラリホでスピードに麻痺しているのか、逆走のほうが安全に感じますね」
と、他の選手とは違った感覚でステージに立ち向かう。

6番手は
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今シーズン2戦2勝をしている大藤潤一/秋山美紗子。
「今回はさすがに厳しいでしょうね。速い人も多いし。それに、Yayoiの逆走も難しいし」
と言っていたが、SS2では2番時計を出している。

7番手は
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山田のチャンピオンを阻止するひとりに名前が挙がっていた若生敏章/小笠原淳亙。本人は
「無理無理。ペースノートにも慣れてないし、リストリクターも初めてだから」
と、3年前にこのラリーのジュニア戦で優勝した勢いは無いようだ。

8番手は
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「先週の水曜日に覚醒しました」
という釜澤 亮/瀧 正憲。武者修行ではないが、いろんな所へ練習に訪れたらしく、コドラの瀧も
「見違える走りになっていた」
と、釜澤の変貌ぶりを話した。期待してカメラを構えていたら、コーナーの進入は写真の姿勢だったが、途中で失速してしまうのはもったいない。ただ、前回とは姿勢の作り方が違うように感じた。

9番手は
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第4戦のターマック以来の出場となる岡 直貴。コドラを奥さんから佐野公彦に変えてきたが、思うようなタイムが出せないでいる。

10番手は
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今年の第2戦まで村里尚太郎が使っていたクルマに、第5戦で壮絶に潰してしまったランサーのパーツを移植して来た上坂英正/鈴木一生が、
「ドライブでしたね」
と、いつもの元気は見る影も無かった。

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北大出身の高橋冬彦は、世代が違う大学の後輩・和氣嵩暁に誘いを受けて出場してきたが、SS1で姿を消してしまった。


Yayoiの2本のステージが終わって、トップは中村/佐藤、2位は山田/大楽、3位はHATANO/鷹巣と順位に変動が無いが、4番手に山上/尼子が上がり、コンマ2秒差に手塚/斎藤と大藤/秋山が同秒で着けている。しかし、SS2で2番時計を出した大藤/秋山は進撃を開始するかと思われたSS3でコースオフ、タイヤバーストのおまけまで付いて
「心が折れました」
と、上位に顔を出したのはここまでだった。


SS3
3594599936-6051223.jpg(4分51秒2)
またしても6.80kmのステージを制したのは中村/佐藤。ショートステージでは
「あたふたしてる」
とタイムが出ないでいるが、午前のセクションは2位に8.6秒のリードで折り返した。

3023871488-5737764.jpg(4分55秒2)
徐々にタイムを上げてきた山上/尼子は、中村/佐藤に4秒のビハインドはあるものの、2番時計で2位や3位との差を詰めてきた。

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SS3は3番時計。セクション1は2番手に付けている山田/大楽は、このままの順位で行けばシリーズを獲ることが出来るのだが、HATANO/鷹巣とはコンマ1秒差、追い上げてきた山上/尼子とはコンマ3秒と接戦になっている。4本のSSが終わってサービスに戻ってきた山田は、
「2位以上じゃなきゃダメだって思い出したのは、さっきなんです」
と、前日に話したことを忘れていたようだ。

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4番時計は手塚/斎藤。セクション1は5番手でサービスを迎えた。

3457535488-5570313.jpg(4分56秒6)
ショートステージではタイムを出しているHATANO/鷹巣だが、ロングのSSでは5番時計と足踏み状態でいる。

3208171008-5854518.jpg(4分58秒8)
6番時計は釜澤/瀧。来年は卒業で北海道を離れてしまうので、いろいろな意味(?)でこれが最後のカットとなってしまった。


SS6のトップ3は
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山上/尼子が1番時計。
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中村/佐藤が2番時計。
HR8A7780_20131018233141575.jpg(6分40秒8)
山田/大楽が3番時計で9.78kmのSSを秒差の争いで走り切り、HATANO/鷹巣を含めて最終SSを前に、2.6秒の中に4人が居るという接戦になった。


SS5ではHATANO/鷹巣がベストタイムを出して逆転で首位に立ち、SS6では山上/尼子が最長SSを制し、最終SSは山田/大楽が意地のベストタイムを出して2位を獲得した。ゴール後に大楽が
「最終SSを前にしてうちらは4番手だったんです。このまま終わらせたく無かったのはやまけん(山田健一)だったと思いますよ」
と、最後に見せた山田の走りを支えた。
QL8Y5446_20131018231403047.jpg(Total24分12秒9)
そして、4年連続のシリーズチャンピオンを1点差の逆転で手にした山田/大楽。ハラハラした展開に
「暫定が出るまで分かりませんが、たぶん大丈夫だと思います」
と、安堵の表情を見せた山田。表彰式では
「来年は5連覇を目指します」
と宣言が飛び出した。

HR8A7847.jpg(Total24分15秒0)
SS5のバーストで接戦を演出してしまった中村/佐藤は
「HATANOくんに11秒も負けてしまってトップを明け渡してしまったので、林道で取り返してやろうと思ったんです。でも、思っているようなタイムが出なかったんですよ。HATANOくんは逆転できたんですが、山上くんにベストタイムを奪われて、彼との差は0.1秒になったんです。実は、バーストする前にギャラリーポイントCのジャンプでフルバンプしてしまって、排気が漏れるようになってしまってたんです。あそこでフルバンプしてしまうんですから、ショックがダメになっていたんですね。それでも最終SSはフルアタックしたんですが、いたるところが壊れてきてパワーも出なくなったので、どうすることも出来なかった」
と、逆転を許してしまって3位でゴールすることに。

QL8Y5181.jpg(Total24分11秒6)
最終SSで逆転勝利した山上/尼子は
「決して僕が速かったわけじゃないと思いますよ。みんなが自滅してくれたからですね。やまけんさんは完全にメンタルですよね」
と、第2戦以来の勝利でシリーズ3位に食い込んだ。ただ、
「最終SSでラジエターが壊れてしまって、いまはジャジャ漏れです」
と、あと1本SSがあるとリタイアしていた可能性があったことを考えると、シリーズの最後に運があったといえる。




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テーマ:モータースポーツ - ジャンル:車・バイク

  1. 2013/10/18(金) 23:34:30|
  2. JMRC北海道ラリーシリーズ
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