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第5回CMSC道北ラリー チャンピオンクラスレポート

第5回CMSC道北ラリー チャンピオンクラスレポート



おっちゃん:「Cクラスに移って何年になる?」

大藤:「何年ですかね。永かったですね」

今大会で0.8秒の僅差で優勝した大藤は、2008年にチャンピオンBクラスのシリーズチャンピオンに輝いて、2009年からCクラスに移ってきた。あれから5年、2010年にはシリーズ2位になりながらも金メダルは獲っていない。昨年のオールスターラリーでも2位になるなど、あと一歩のところで終わっていた。
ところが今年、緒戦となった東北への遠征『ツール・ド・東北』で優勝を飾り、地元よりも早く美酒を味わっている。そして次の戦いとなったのが、今回の『第5回CMSC道北ラリー』。2戦出場で2勝、大藤はどうしてしまったのだろう。

第6戦のラリー洞爺から2ヶ月、グラベルシリーズの2戦目は美瑛町を舞台にしたCMSC道北ラリー。シリーズに加わって2年目となるが、HQやサービスパークを美瑛町スポーツセンターに置き、20kmほどリエゾンで走るとスペシャルステージの舞台となるガジョウ林道に到着する。今年はワンウェイで、SS1が2.16km、SS2が3.98km、それをつないだSS3が6.50km、のセクションを2回走る設定になっている。昨年使用したSS2などのジャンクション右の道は、道路整備をしたために使用が出来ず、
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今年の戦いの場となったルートも整備が入るために来年はガジョウでの設定は無いという話が聞こえている。ただ、代替えの林道は提示されているようなので、来年のルートはオーガナイザーからの発表を待つことにしよう。

チャンピオンCクラスは、昨年と同じ7台が集まった。しかし同じメンバーは3台で、4台が入れ替わったのだが、その中には昨年の0カーを務めた中村有一/佐藤幸彦の姿がある。その代わり、山上智也が0カーのドライバーを務めていたが、
ラリー北海道にエントリーしたので今回はパスしました」
と、いよいよ全日本戦にチャレンジするようだ。コドラのシートには尼子祥一が座るようで、今回の0カーも山上/尼子のペアでこなしている。ちなみに、
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00カーは道内初登場のテインカラーのBRZで、ドライバーは木戸達三、コドラは伊勢谷 巧が務めた。
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0カーはダートラのJ2クラスに出場しているランサーで、
「2分しか持たないんじゃないの」
と言われながらもゴールまで無事(?)走り切った。
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スイーパーはダートラのN-1クラスチャンピオンカーのインテグラ。ドライバーは鎌田恭輔、コドラは竹下紀子のコンビが務めた。


SS1
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オープニングでベストタイムを出して来たのが中村/佐藤(1分30秒8)。伊藤淳郎に
「上(ゼッケン1番)ばかり見ていると、下にも居るからね」
と、牽制していた通りにキロ1秒もの差を付けている。続くSS2もベストタイムでフィニッシュラインを通過した中村/佐藤だったが、ストップまでの僅かな距離でコースオフしてしまい止まってしまった。自力で復帰はしたものの、SS3のスタート前に失格を言い渡されてしまった。
「自分のミスですね。フィニッシュ後の左コーナーもペースノートには書き込んでいたんだけど、コーナーに入ったら思いのほかきつくて『左4って言われたけど3だったな』と思った瞬間にドサッっていう感じで・・・」
と、ゴールした後の気の緩みだったようだ。
冬の戦いでもあったことだが、『フィニッシュにおいて黄色地の予告標識からSTO
P標識までの間で停車した場合』が適用されて失格になってしまった。

SS1でセカンドベストを出したのは、
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前戦で優勝している伊藤が開幕戦でコンビを組んだ後輩の高橋和多利を随えてタイムを出して来た(1分33秒1)。
「やまけん(山田健一)さんと勝負が出来てます」
と、チャンピオンと互角に戦いだしたことを喜んでいる。

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その山田/大楽 敬が、伊藤にコンマ差の3番手(1分34秒0)。

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4番手は、青森で優勝した時のコドラ、秋山美紗子とのコンビで現れた大藤(1分34秒7)。

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5番手は、釜澤 亮/矢野絢一の室工大同期生コンビ(1分38秒2)。

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前戦3位の篠木雄一郎/中川素美が6番時計(1分39秒1)。

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「今日は篠木との勝負」
と言っていた高山智敬/高岸和史が7番手(1分39秒6)。


6戦目にしてやっと参加者が現れたチャンピオンBクラス。といっても、クラス成立ギリギリの2台で、サービスに来ていた上田 寛は転職で紋別に行って間もないために今大会はパスしており、ジュニアCクラスにコドラで出場していた山田裕一は
「エンジンとミッションが離れています」
と、FTOが修理している状態だという。ただ、ふたりとも最終戦には顔を出してくれそうなので、今シーズン最後にしてやっと勝負らしいものが見れそうな気がする。

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昨年はCC4Aミラージュ対決が話題になったが、その勝負に割って入って2位になった松倉拓郎/猿川 仁が、今年は先輩ラリーストがいないせいもあってトップタイムからスタート(1分43秒9)。

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昨年ジュニアBクラスのシリーズチャンピオンを奪った佐々木良太/マッチョンが、チャンピオンクラスにステップアップしてきた(1分46秒0)。


今シーズン久々に北海道シリーズに出てきた高篠孝介だが、全日本戦に出場する話が出たために道内戦への参戦は無くなりそうだ。2戦2勝の強豪がいなくなるのは寂しいが、シリーズ上位4台は健在で、新生チャンピオンAクラスのタイトル奪取に向けてラストスパートに入った。

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昨年もそうだったが、特定のSSだけ1番時計を出す泉 祐悟/小池征寛(1分45秒9)。今回はSS1の道が相性がいいようだ。

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「SS1(&SS4)だけ泉くんに負けるんだよ」
と、首をかしげていた和田 誠/宗片さおりが2番時計(1分51秒0)。

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シリーズリーダーの南 篤典/脇屋知子が3番時計(1分51秒2)。

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4番時計はニシノ義人/イワブチ亜子(1分53秒9)。


SS2
前記したがSS3のスタートで失格を言い渡された中村/佐藤だが、SS2はタイムが残っている。3.98kmで2番時計の伊藤/高橋に4.8秒の差を付けているのだから、ここでもキロ1秒以上速く走っている。しかし中村/佐藤の走りはここまでだった。
3番時計を出した大藤/秋山が、山田/大楽を0.1秒かわして3位のポジション(中村/佐藤がいなくなるので実質2位だが)に上がった。
Bクラスは、SS2で10秒ほどタイム差を付けた松倉/猿川が独走している。
和田/宗片がトップタイムを出してきたが、トータルではまだ泉/小池が上に居る。


SS3
ここでもまたCクラスに波乱があった。4年連続北海道チャンピオンを狙う山田/大楽が、
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スタートから2.42kmのジャンクションを過ぎた次の右コーナーで、
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御覧のようにストップしてしまう。インタークーラーにもダメージを受けていたようだが、側溝からコースに戻ることが出来ずにリタイアとなってしまった。ここでポイントを稼いで、願わくば『伊藤がリタイアして優勝ポイントが入るとシリーズが決まる』とでも画策していたのか、山田/大楽にとっては痛いノーポイントに終わってしまった。

SS3でベストタイムを出したのが
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大藤/秋山(5分36秒6)。ここで伊藤/高橋を0.3秒逆転してリザルトボードの一番上に名前が記されて、伊藤/高橋とのシーソーゲームが始まった。

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SS1から2番時計を出し続けている伊藤/高橋は、中村/佐藤が消えて一時はトップに名前が上がったが、大藤/秋山に逆転されてその座から降ろされてしまった(5分38秒7)。

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やっとエンジンが掛かってきた高山/高岸が3番時計(5分59秒5)。

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篠木/中川が4番時計(6分01秒3)。


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ラリー洞爺でショックが壊れたためにグレードダウンさせてきた松倉/猿川だが、道内戦の距離と道なら何とかなったようで、総合でも3番時計を記録している(5分58秒8)。


「SS2で落ちかけて右リアのオーバーフェンダーを落としてしまったから、SS3は抑え過ぎましたね」
と言う泉に対して、
「コースの後半はここ数年の中では滑るほうだと思うよ。いままでに無いくらい丁寧に走っているよ」
と言う和田。泉と和田のタイムを比較すると、和田が20秒以上離している。
さらに、Cクラスの山田/大楽に続いてチームメイトの南/脇屋もここで姿を消してしまった。

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「丁寧に入って立ちあがり重視で・・・」
と、ここで勝負を決める走りをした和田/宗片(6分18秒0)。

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上りでレブが当たるほどの走りで2番時計を出したニシノ/イワブチ(6分38秒5)。


SS4&5
SS4で1秒速く走った伊藤/高橋が大藤/秋山を0.7秒逆転してトップに立つが、SS5では今度は大藤/秋山が2.3秒離して再度逆転を決める。これに対して大藤は
「あまり展開を覚えてないんですよ。頑張ったうえで勝てればいいかなみたいな。それよりも楽しくラリーが出来ればいいです」」
と、伊藤とのバトルを楽しんでいるが、最終SSを前にして1.6秒のアドバンテージしかない。
Aクラスでは、SS4で再び泉/小池がトップタイムを出すが、Cクラスの勝負と違って2秒ほどでは体制を崩すようなことはなかった。


最終SSで伊藤/高橋が出したタイムは5分32秒2。それに対して、大藤/秋山のタイムは5分33秒0。両者の差は0.8しかなかった。

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「何年ですかね」
冒頭の言葉が出てきた大藤/秋山(Total21分51秒4)。
「最後は自分の運転も悪かったですね」
と振り返るが、Cクラスに移って5年、やっと手に入れた金メダル。喜びの声は
「中村さま、山田さま、ごちそうさまでした」

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「ベストを尽くしたんだけど、悔しいですね」
と言う伊藤/高橋は、0.8秒に泣いた(Total21分52秒2)。それでも
「楽しく走れました。最終戦を前にしてシリーズリーダーになれて良かったです」
と、悔しさをばねに最終戦はシリーズチャンピオンを掛けて勝負をするようだ。

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ランサー(当時はエボⅢ)では2004年の静内町で開催されたターマック戦以来の上位入賞となった高山/高岸は、
「このランサーで初めて完走した」
と、3位でフィニッシュした(Total23分10秒4)。

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「直線からの低速コーナーがダメですね。いままで苦手にしている所がそのまま残っています」
と、4位の釜澤/矢野(Total23分16秒2)。

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チャンピオンCクラス表彰式。(左から)優勝した大藤潤一/秋山美紗子。2位の伊藤淳郎/高橋和多利。

シリーズの行方だが、最終戦で伊藤が山田の上に居た時点で伊藤に軍配が上がる。山田が優勝で伊藤が2位の場合は、同点で山田の4連覇が決まる。これは山田が2位で伊藤が3位の時も一緒で、山田の勝ち。山田が3位の場合は、第6戦までの伊藤のポイントを抜けないので伊藤が何位でも伊藤の勝ちとなる。したがって、山田は伊藤の前でゴールして2位以上のリザルトを残さなければいけない。
今回悔しい思いをした中村/佐藤は最終戦にも出場すると聞いているが、他にもふたりの勝負を邪魔する刺客は現れるだろうか。
コドラの争いは大楽、湊谷幸司、矢野、の3人にチャンスがある。伊藤とのコンビでシリーズ2位にいる湊谷は、優勝で大楽が3位の場合はまったくの同点で揃ってチャンピオンになる。湊谷が2位で大楽が5位だと同点になるが、優勝回数で大楽に軍配が上がるので、細かい計算をすると湊谷の勝ちの場合もあるが、やはり優勝が条件となるのかも。矢野がチャンピオンになるには優勝が条件となる。それで大楽が9位以下、湊谷が4位以下にならなければいけない。中川も優勝で大楽と同点になるが、優勝回数で負けてしまう。


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「最後のSSはいい感じで走れました」
と、松倉/猿川がBクラス優勝(Total23分20秒4)。

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チャンピオンBクラス表彰式。優勝した松倉拓郎(左)/猿川 仁。


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「攻めたのは最終SSぐらいだわ」
と、慎重にコースを攻めていた和田/宗片は、
「今年の道内戦はリタイアが続いたので初の金メダルです」
と、リタイア癖(?)を払拭して優勝を飾った(Total24分46秒2)。

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「SS4、5、6はいつものように行ったつもりなんですけど、5、6は思いのほかタイムが出ませんでした」
と、和田/宗片には差を付けられたが2位を獲得した泉/小池(Total25分25秒0)。

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チャンピオンAクラス表彰式。和田 誠(左)/宗片さおり。

シリーズの行方だが、今大会に出場した4台にチャンピオンの可能性が残っている。シリーズリーダーになった泉と2位の南に差は1ポイント。優勝した方がシリーズを決める。南が2位で泉が3位では南の勝ちだが、南が3位で泉が4位の場合は同点で泉の勝ちとなる。ニシノは優勝で泉が5位以下、南が4位以下だとニシノが勝ち。和田は、泉と南がリタイアして和田が優勝すると泉とまったくの同点でふたりのチャンピオンとなるが、この時にニシノは4位以下でなければいけない。台数を考えると、和田がチャンピオンになるためには、和田以外がリタイアしてくれることを願うしかないだろう。
コドラは、脇屋だけがドライバーとポイントが違うために、脇屋が優勝で小池が7位以下になることが条件となるため、やはりリタイアを願うしかない。




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  1. 2013/09/12(木) 23:23:05|
  2. JMRC北海道ラリーシリーズ
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