北海道のラリー情報交換サイト「Rally Do!」ブログ

北海道地区のラリーの情報を幅広くお伝えするブログです。

この人を紹介 5人目

この人を紹介 5人目

今回は、3年連続でJMRC北海道ラリーシリーズのチャンピオンCクラスでシリーズチャンピオンに輝いた山田健一選手に登場してもらいます。

IMG_2949.jpg

──3年連続チャンピオンおめでとうございます
山田(以下やまけん)「ありがとうございます」
──いまの心境は?
やまけん「嬉しいというのはもちろんですが、ホッとしているっていうのが正直な気持ちですね」
──それはなぜ?
やまけん「開幕3戦は山上(智也)くんにやられてましたし、最後もふがいなく終わってしまいましたから」
──山上くんは速かったね
やまけん「特にターマックの1戦目は上りで全部負けてますからね」
──それはやまけんに問題があったの?
やまけん「そうですね。下りのギャラステで観ていた(鎌田)卓麻さんの『下りであんなに走れるのに、なんで上りで負けるの。走らせ方が悪いんじゃない』っていうひと言で、ラリーの帰りに『アッ!』って思い出したことがあったんです」
──それは?
やまけん「走らせ方ですね。卓麻さんにも言われたんですけど、下りと上りでは走らせ方が違ったんですね。負けてそれが分かったというか」
──思い出したことがあったんだ
やまけん「関根(正人)さんに3年か4年前から言われていたことなんですが、タイトコーナーはジムカーナのように走らせないとタイムが出せない、っていうのを忘れてましたね。特にターボ車はそうしないとダメだったのに出来てなかったんです。だから陸別で落ちた時のようなIMG_4334.jpg(Super Tarmac 2010)ことになってしまうんです」
──じゃあ来年からは舗装でも
やまけん「走らせ方も思い出したし、クルマのセットアップも見えているので、来年はましになるんじゃないですかね」

IMG_2936.jpg

──話が戻ってしまうけど、やまけんって若く見えるけどいくつなの?
やまけん「エッ! 1976年生まれの36歳です」
──競技歴は?
やまけん「競技車を買ってから2年ぐらいは出ていなかったので、ラリーに出たのが22歳だから14年になりますね」
──競技をするきっかけは?
やまけん「姉の旦那がラリーをしていたので、その影響ですね」
──いろいろと教わった?
やまけん「中学の時に競技会に連れて行ってもらったりはしましたが、ドライビングとかは練習のときとかに横に乗せてもらっただけですね。たぶんその時に何か教えてくれているんでしょうけど覚えてないです」
──それで自分でも走りたくなったと
やまけん「そうですね。林道には連れて行ってもらってたんで、免許を取ってすぐに行きました」
──行けた?
やまけん「林道には行けました」
──ちゃんと走れた?
やまけん「無理でしたね。免許を取って1ヶ月やそこらで走れる訳ないですよ。見事に横倒しになってしまって、調子こいてたんですね。それで営林署のおじさんとおばさんに『大丈夫?』って助けてもらいました」
──助けてもらったって、夜に?
やまけん「いえ。昼間でした」
──昼?
やまけん「いまではそんなことしないけど、若かったというか知らなかったんですね。でも向いてないのかなと思って、林道に行くのを止めて新港とかに行ってました」
──それがどうして?
やまけん「2年ぐらいしてやっぱり林道が走りたくなって、相談して中古のヴィヴィオを買ったんです。それが20歳の時ですね。あっ、そういえば20歳の頃に義理の兄とAG(AG.MSC北海道)が主催した秒計のラリーに1度だけ出たことがありました。二十歳だったので保険が高くてびっくりしましたね。それもあって競技を始めたのが22歳だったような気がします」
──最初はジュニアから
やまけん「デビューはジュニア戦で、山田自販のラリーでした。次が、確かチャンピオン戦とジュニア戦が併催されだした年でエントリー代が同じだったんで、2戦目はチャンピオンに出たと思います。まだジュニア戦もピンで開催されていたので、3戦目はまたジュニアに出てその年は終わりましたね」
──ジュニアは2戦だけ?
やまけん「そうですね。ジュニアは2戦だけでした。どうせチャンピオンを走るなら早くから出ていたら、と言われたし、『ジュニアでチャンピオンを獲るとチャンピオン戦ではチャンピオンになれない』っていうジンクスがありましたから」
──そんなジンクスがあった?
やまけん「確か」

HR8A3807_20121204233946.jpg

──競技車は?
やまけん「最初が先に話したヴィヴィオです」
──それは何年ぐらい乗ったの?
やまけん「ヴィヴィオは6年乗ったけど、毎年のようにクルマを壊してました。それも全損になるぐらい」
──それでまたヴィヴィオを造ったんだ
やまけん「そうですね。中古の20万とか15万のクルマを探してきて部品を載せ替えてました。いま考えると、ヴィヴィオっていまも同じような値段ですね」
──その次は?
やまけん「ミラージュに乗って、NAランサーで、30歳でターボ付きでCクラスに出ました」

やまけんの競技車ヒストリー(オイラのストックしている写真の中から)
HR8A0041_20121204234315.jpg
2004年のNAランサー(EZO SUMMER RALLY 2004)
HR8A3501_20121204234241.jpg
2005年のミラージュ(2005 MSC-F Rally OF FURANO)
QL8Y0382.jpg
2006年の黒ランサー(ARK Rally LAB 2006)
QL8Y5420.jpg
2007年の初代ランサー・エボⅦ(EZO SUMMER RALLY 2007)
その後、芦別の山で
HR8A7358.jpg
こうなった。
HR8A9555.jpg
2008年の借り物ランサー(2008 RALLY FURANO)
ヴィヴィオと古いミラージュの写真は探せなかった(byおっちゃん)

──シリーズチャンピオンは?
やまけん「ヴィヴィオで1回取っています。26歳の時ですね」
──ミラージュでは
やまけん「2位止まりですね。最終戦までもつれたんですけど、竹下紀子さんに輝いてしまいました」
──その後は?
やまけん「関根さんから借りたランサーで2008年に取って、燃えた次の年です。2009年はハギ(萩中俊介)が取って、2010年からは取り続けています」
──2009年もシリーズ2位だったしリタイアが減っているんじゃないの?
やまけん「確かにポイントを取りこぼしてないのかもしれないですけど、納得のいく攻め方をしていないからですね」
──それはどういうこと?
やまけん「エボⅢは別として、エボⅦは重量があるので軽いクルマの時にしていた運転をしていないんです」
──具体的に
やまけん「軽いクルマだとコーナーに入っちゃえばなんとかなっていたんです。放り投げるっていうか、勢いよく進入しても曲がれたんですけど、重さがあるとそればかりではダメなんですね。放り投げるときもありますけど、放り投げるだけじゃダメなんで、それ以外の走らせ方もしなきゃいけないんです」
──重さで違うんだ
やまけん「はい。1340だか60kgから世界が変わるって言われたことがあるんですけど、本当にそうだったんです。全然思っている走りが出来なかったですからね」
──走らせ方が違うんだ
やまけん「エボⅦで苦労したのも、自分の走りは『えーい、行っちゃえ』的な走りだと思っているんです。でもそれを封印しないとエボⅦではタイムが出せないですからね」
──我慢しているんだ
やまけん「そうですね。自分の走りでは無いと思います。それがリタイアしないことにつながっているのかもしれないですね」
──リスクを背負わなくなっているんだ
やまけん「そうかもしれません」

IMG_2946.jpg

──やまけんの師匠って誰?
やまけん「競技との出会いは義理の兄ですけど、ラリーのいろはを最初に教えてくれたのは森清(俊幸)さんですね。今は関根さんにラリーのいろは意外にも何かとお世話になってますが」
──走りとか
やまけん「ドライビングもそうですけど、セッティングのことなんかも相談します」
──セッティングも
やまけん「はい。エボⅦでは苦労してますからね。自分はセッティングを変えても1ヶ所ではよく分からないので3ヶ所とか4ヶ所ぐらい場所を変えて走ってみて『こんなもんかな』ってなるんですけど、関根さんだと1ヶ所走っただけで『曲がらないからここを柔らかくしよう』って指摘してくれるんです」
──それは経験から来てるんじゃないの?
やまけん「自分もそこそこ経験は積んでるつもりなんですけどね。自分が鈍いのかも知れません。それで関根さんに乗ってもらうっていうのもあるんですけど、自分のドライビングよりもクルマの状態を良くしないといけないということもあるので」
──冬から舗装、舗装からダートへの変更は?
やまけん「ほとんど前年の仕様で組みます。不満が無いと変えないですね。同じセットっていうのは冬だけかもしれないけど、舗装とダートは毎年ちょっとは変更がありますね。だから外しちゃう事があるんです」
──外しちゃうっていうのは?
やまけん「サーキットみたく同じコースで何秒だからダメだ、みたいなことが無いですから。特にグラベルでは『悪くないけど、どうだろう?』みたいなことがあって、重いクルマだとそれが多いんですよね。『悪くないけど・・・・悪いな』っていうことがあるんです」
──それで乗ってもらうんだ
やまけん「舗装からダートに移す時は時間が無いですからね。限られた時間で仕様変更をすべてするのは無理があるので関根さんに乗ってもらって『どうですか?』ってアドバイスを貰うようにしています」
──3年連続チャンピオンになっているんだから悪くないんじゃないの?
やまけん「外撮りのビデオを見るとそれなりにちゃんと走っているように映っているんですけど、中はドタバタしているんですよ。インカーを関根さんに観てもらうんですが、いい所はいいって言ってくれるんですが、悪いところは悪すぎるから、もし全日本に出たらそこでおいていかれるって言われますね」
──走りに差があるんだ
やまけん「そうなんです。だから悪いところを少なくする方向で行きたいというか、底上げをしたいんです」
──競技を14年やってきて、まだ底上げをしたいっていうのは何がそうさせているの?
やまけん「ドライビングを向上させたいというか、思い通りの走りが出来てないですからね。ヴィヴィオやミラージュみたくは走れて無いですから」
──自分の走りだ
やまけん「はい。気持ちよく走りたいっていうのもありますし、新井(敏弘)さんに近づきたいっていうのもあるし、関根さんにも追い付きたい思いがありますからね」
──まだ追い付いていない?
やまけん「関根さんの横に乗ったら上手くなっているんですよ。昨年の関根さんには追い付いているなと思っていたら、進化しているんですよ。一歩前を行っているというか、なかなか追い付けないですね」
──いい環境なんだ
やまけん「そうですね。身近に手本になる人がいますし、ライバルもいますからね。まだ負けれないけど」
──来年の予定は?
やまけん「北海道シリーズは追うつもりでいます。ただ第5戦のARKは全日本戦にチャレンジしようと思っています。関根さんも『いいんじゃない』って言ってくれてますし。大楽(敬)さんと一緒に全日本戦に出たことが無いので調整してもらっています」
──1戦少ないとシリーズを争うのには不利だね
やまけん「前半でポイントを稼げば大丈夫でしょう。もちろん連覇を狙ってます」
──最後にラリーに出てくる若者にひと言
やまけん「いつでも挑戦を受ける!ですね」
──ありがとうございました



スポンサーサイト

テーマ:モータースポーツ - ジャンル:車・バイク

  1. 2012/12/04(火) 23:51:55|
  2. この人を紹介
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

コメント

<%template_post\comment>


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://hokkaidorally.blog91.fc2.com/tb.php/320-d9e9044a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad