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BICCラリーオブ嬬恋 参戦記

BICCに今年も遠征するクルーがいるというので、参戦記をお願いしました。

BICCラリーオブ嬬恋 参戦記

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平成25年2月1日~2日に開催された『BICC RALLY of Tsumagoi 2013』に,昨年に引き続きAKTランサー(エボ5)でドライバー/秋葉 貴之、コドライバー/伊勢谷 巧で参加してきました。
1 北海道から
北海道からは、4回目の出場となる成川(正佳)くんと2台が遠征です。
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このレポートはステージごとの細かい走りの分析等を入れていくとかなりの量になってしまいますので、遠征全体の楽しさなどが伝わるものとなるよう書いてみます。

 BICCラリーは群馬県嬬恋村で2007年から開催されている雪上ラリーです。3本の林道(4本予定されていましたが、降雪でキャンセルに)と、ギャラリーステージ、日曜日のデモランと盛り沢山のラリーで、参加台数も毎年増加傾向で今年は56台もの台数が参加しました。選手、オフィシャル、サービスが、ベテランや若手関係なく入り混じってパーティーを目指し、全開で駆け抜けるスケールの大きいラリーです。

 嬬恋村はキャベツしか知りませんでしたが、1950年代に浅間サーキットが開設されていて、日本のモータースポーツ発祥の地とも言われているそうです。
 景色は北海道の農村部に似ていて違和感がありませんでした。

昨年は群馬までの移動(荒れた日本海のフェリー、高速通行止めの大渋滞)にすでに体力をだいぶ消耗してしまった苦しい経験から、往復飛行機、クルマは品川送りというリッチな行程に変更しました。ドライバーもコドライバーも若いとは言えませんから。

2 品川埠頭
品川埠頭

3 高崎に寄り道
高崎に寄り道

4 カーマジックオズ
カーマジックオズ

5 会場までの移動
会場までの移動

 大会前の降雪は多めだったようですが、週末の気温は高い予報でした。そのため、路面保全でレッキは1本のみに変更され、ギャラリーステージは何と慣熟歩行に。歩いてのノート作成は初めてで、正直、使い物にはならなかったのは…ヒミツだ…(最近このフレーズを使う人がいるので使ってみました)。
 ギャラステ以外はビデオで確認し、気になるところは修正。
ノートといえば、私は書き直さないでレッキのものを使います(ひどいところは直しますが)。転記ミスを防ぐのと、清書する時間がない場合が多いからです。汚い字ですが、自分が間違いなく読めれば良い。移動で手直しし、戻ってきてからビデオで確認し、仕上げるパターンにしています。みなさんはどうですか?

車検は三停板を車内に設置することと、OKマークのA3の設置。正直A3は大きく感じますが、慣れでしょうか…。

普段使っているラリコンはノノですが、今回はmonit TC100を使いました。1キロを正確に取ってしまえばあとは難しい設定は無です。時間は腕時計(TC200は時間表示あり)で確認。いたってシンプルですが、これで十分かなぁ。軽いし小さいし。
個人的にはTC100より機能があるTC200を使ってみたいです。
GPSロガーを活用したタブレット型のラリコンも流行っているようです。こちらはいろいろ便利機能があるようですね。もう少し掘り下げて調べてみたいもののひとつであります。

10 サービスパーク
サービスパーク

9 車検
車検

11 開会式
開会式
車検、開会式、ドラミと順調にこなします。
ここまで順調すぎて怖かったです。まさか本番で…薄々思っていたのですが、心に閉まっておいていました。

12 スタート前
スタート前

13 スタート会場
スタート会場

そのまさかが…SS1「Nitazawa BaragiLake」で起こるとは…。
SS1の序盤はヘアピンコーナーが多く一気に登って行くのですが、5つくらいの2Rロングでアレっと思ったら、横向いて刺さってしまいました。
ギャラリーステージなのに進行遅らせちゃったな。
後ろは地区戦の方が多くタイムを乱してしまいました。みなさん、申し訳ございませんでした。
引っ張ってもらいSSはそのままスルー。ギャラリーステージにはお客さんが沢山。自慢のフォグは衝撃で切れてしまい、残りのSSはヘッドライトのみで走ることに。見えないのでビビりながら、一日目は無難に終了。
15 サービス前
サービス前
と、言う事で10分友の会に入ることに。
14 SS1後
上の写真が10分友の会の証。SS1の後に貼られたステッカーです。

2日目の出走順に不安を残しながら心の傷を癒しに温泉へ。

おかげで2日目のスタートはのんびり。
16 DAY2朝
DAY2の朝
この日の天候は晴れ。しかも春のような陽気で気温は上がっていき、雪はドンドン溶けていきます。そのため、路面状況も変化し、舗装が見えているところが増えています。こういった場所は滑るようで、落ち着かないです。コース横の雪はかなり湿っていて重くなっていました。
SS7、12の県道「Omae Suzaka」はまだ雪が残っているようです。SS8、11「Panorama」は雪がみるみる減っていくのが分かります。直線はとても長いのでいつも緊張しますね。スキー場のギャラステSS9、10「Palcall」はものすごい泥水で前が見えなくなり、雪のラリーを走っている車とは思えない汚さになってしまったが、ギャラリーの方は楽しめたように感じます。タイヤへのダメージ『大』です。
昼のサービスではおいしいウドンをいただきお腹一杯。
最終のSS12「Omae Suzaka」では残念ながら前走車に追いつきました。見ていて分かるほど、テンパっているようで、道を譲る余裕が無かったようです。かなり頑張っているのがよく伝わってきていました。勝負のかかったラリーでなくて良かったですね。きっと道から追い出されていましたよ。
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17 ラリー終了
ラリー終了
ラリーは無事に終了し、 表彰式、恒例のパーティーへと続いて行きます。
18 パーティー会場
パーティー会場
表彰式の時にラリーのダイジェストが流れてみんな盛り上がります。
 それぞれの健闘を称えあいながら夜は更けていくのでした。

 帰りも順調に関越道から首都高、品川埠頭へと渋滞にも引っかからずに行くことができました。こちらへ帰ってからは3人のうち2人は体調不良となっているようですがパーティーの影響でしょうか。

 北海道からの遠征組を暖かく迎い入れてくれた皆さんにとても感謝しています。次回はもう10分友の会には入らないことでしょう。
 今回のラリーに誘っていただいたAKTの秋葉さんありがとうございました。
 北海道でも林道でラリーできれば良いと思いつつ、過酷な経験はしたくないなぁと思う自分でした。

おしまい


というレポートが届きました。
来年は遠征組が増えるといいですね。


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  1. 2013/02/14(木) 00:08:48|
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BICC RALLY of Tsumagoiに参戦してきました

群馬県嬬恋で開催されたBICCラリーに、成川正佳/佐藤茂樹組が昨年に引き続き今年も参戦するということで参戦記をお願いしました。

BICC RALLY of Tsumagoiに参戦してきました

BICCラリーには、去年に引き続き2回目の参加です。
去年は、いつも北海道の全日本ラリーでサービスをしている星野博さんに誘われたのと、北海道には無い林道でのウインターラリーを走ってみたかったので、観光気分で参戦したのですが、走り応えのある林道や、ラリー後のパーティーなどすっかりBICCラリーの魅力に獲りつかれてしまい、今年も早い時期から行く事を決めていました。コ・ドラは、去年と同様に佐藤茂樹さんにお願いしました。

人と車の移動方法は、まず1月26日に茂樹さんが本番車で苫小牧東港からフェリーで新潟に上陸してそこから自走で群馬に向かってもらい、自分は27日の昼に千歳を出発し、羽田からモノレール、山手線、新幹線と乗り継ぎ軽井沢に向かい、そこに星野さんに迎えに来てもらい群馬に入りました。その日は、星野さんの自宅に前泊させてもらいました。

28日は、朝から昼過ぎまでレッキをして、参加確認、車検の後セレモニアルスタートをやってから、ナイトのSSを3本走ります。レッキは、各SSの開設時間が決まっていて、その時間内であればラリーのルートから外れなければどこから回るかは自由なので、自分たちは超地元の星野さんの後ろに付いて行き効率良く回れました。
PICT2597レキ開始前
レッキ開始前。
027レキ中
レッキ中。
SSの道は3本で、ロングストレートの在るパノラマ線を3.9キロの逆走と6.4キロの順走、
PICT2598パノラマストレート1
パノラマストレート。
県道大前須坂線5.9キロ(県道でSSをやってしまうんです)、門貝石津線を逆走の1.9キロと順走の2.2キロ、それに浅間サーキットのギャラリーステージの全部で6本でした。去年は、雪の有った林道は1本だけだったんですが、今年は、日本海側の大雪の影響かすべての林道で雪壁の有る道になっていました。ただ門貝石津は雪壁が低く、逆走は下りで右側がずっと崖でかなり危ない感じで、星野さんにも「ここは、徐行だよ」と言われました。レキが終わった後は、参加確認、車検を終わらせてスタートにそなえます。

18時1分1号車からDAY1をスタートしていき、自分は18時19分会場をスタートしSS1に向かいます。

SS1 門貝石津リバース 1.91キロ 
いきなり今回、自分にとって一番いやな道です。TCでスタック車が居るのでスタートが止まっていると言われ、誰がスタックしたのか何も分からないまま、30分以上待たされてからようやくスタートです。スタートすると右側に吸い込まれそうに感じて左コーナーはまったく踏めず、本当に徐行のように走り、ゴール後、茂樹さんにも「抑えすぎ、右コーナーも左と同じ位踏めてない」と言われてしまいました。タイムは1分48秒7で22番手タイムかなり遅すぎです。

SS2 パノラマR 3.96キロ
SS2はパノラマの逆走で、スタート後アップダウンをゴールまで繰り返すような感じで、コーナーもきついのはあまりなく、ロングストレートではメーター読み180キロオーバー出る道で
PICT2604パノラマストレート2
パノラマストレート。
順走より距離が短くなっています。タイムは2分49秒6で11番手タイムで総合順位も一気に11位まで上げることができました。

SS3 大前須坂1 5.92キロ
DAY1最後のSSです。今回のラリーでは、この大前須坂を計4回使うので、ここでのタイムが成績に大きく影響する感じでした。去年はこの道で良いタイムが出ているので今回一番自信のあった道です。コースは、スタート後ずっと上り勾配で上っていき、途中ジャンクションのあと一気に下ってゴールという感じです。
タイムは5分39秒6で13番手タイムでしたが総合では10位まで上げられました。

DAY2はDAY1の成績順でスタートするので、DAY1はベスト10に入るのが目標だったので、いちおう目標が達成できました。

DAY2スタート前、茂樹さんと6位以内を目標にしてスタートしました。

SS4 大前須坂2 5.92キロ
2回目の県道です。スタート後中間のラジオポイントの先で前走のマクリンが雪壁の上に乗り上げていましたが無難に走りきり、5分37秒1の8番手タイムで総合も8番手に上がりました。
021大前須坂ゴール
大前須坂ゴール。

SS5 パノラマL1 6.34キロ
パノラマの順走です。ここは、スタート後緩い上り勾配の後SS1のゴールを過ぎてからは、アップダウンを繰り返していきます。
スタート前オフィシャルに、「新井さんがコース内に止まっているが抜けられる」と言われてスタートしましたが、ラジオポイントで×印を出すPDの伊吹さんの姿が見えたので、抑えて行くとコースが塞がれていて抜けられなくなっていました。
PICT2637ss5スタック PICT2638スタック2
SS5スタック。
新井さんがスタックしたあと数台は抜けたんですが、そのあとが抜けられずスタックしてしまったようです。コースを塞いでいたスタック車両を排除して、止められた自分たちは救済タイムをもらいました。

SS6 門貝石津1 2.21キロ
ここはSS1の逆走で、苦手なローアベのクネクネ道です。去年から苦手意識があり、やはり走っても攻め切れない感じがします。前日のSS1の事があるのでかなり順位を落としたと思っていたら、主催者の速報を見て9番手タイムでかなりびっくりです。

SS7 浅間サーキット 1.21キロ
PICT2649浅間サーキット
浅間サーキット。
今回唯一のギャラリーステージで結構ギャラリーが入っていました。ゴール前でかなり失敗しましたが、1分14秒8で10番手タイム。

SS7の後のサービスで、車は雪落しと割れたバンパーの補修をやっていただき、クルーは昼食に絶品のうどんをいただいて午後のループに向かいました。

SS8 浅間サーキット2 1.21キロ
1回目のような失敗は無かったのにタイムダウンの1分15秒0で7番手タイム。周りも結構タイムダウンしているようでした。

SS9 大前須坂3 5.92キロ
県道も3回目になると路面も磨かれてかなり滑るようになってきて、かなり難しい路面状況になって来ました。軒並みタイムダウンしている所に、自分は後半の下りでハンドルを4分の1間違えるという痛恨のミスをしてしまい雪壁の餌食に。完全に乗り上げてしまったんですが運よく道に戻れたのですが、その後は集中力が切れてしまいメロメロになってしまいかなりのタイムロスをしてしまいました。
15秒位タイムダウンして5分52秒9で10番手タイムでした。

SS10 パノラマL2 6.42キロ
ここでも、ゴール2、3コーナー手前の左コーナーの進入でアイスに乗ってしまいアウトの雪壁に乗り上げたのですが、ここでも運よく道に戻れて4分49秒4の10番手タイムでした。

SS11 門貝石津2 2.21キロ
ここのSSのスタート前に次のSS12がタイスケの遅れからキャンセルになることになりここが最終SSになりました。
もう前後に30秒ほどの差があるので、とりあえず走りきることだけを考えて走り、2分20秒0の14番手タイムでした。

024走行写真
成績は、目標には、1つ順位が足りなくて7位でした。去年は、走ることだけで精一杯で完走出来ただけで満足したのですが、今年は、去年負けていた人にも勝つことができましたし、上位とのタイム差が縮められたので出来れば6位に入りたかったので、かなり悔しかったです。

ゴール後は、このラリーのメインイベントのパーティーなのですが、このパーティーに出たくて毎年エントリーしている人やオフィシャルをやっている人がいるそうです。
PICT2672パーティー p3パーティー
パーティー風景。
実際群馬では、「ラリーにパーティーがついている」じゃなく「パーティーにラリーがついている」と言う人や「ラリーはパーティーの為のネタ作り」と言う人がいました。

帰りは、日曜日の昼過ぎに群馬を出発して新潟まで自走で走り、そこから車は、フェリーで無人で苫小牧に送り、人は新潟発千歳行きの飛行機で帰ってきました。途中関越自動車道の関越トンネルを抜けると、いきなり大雪で3メートル以上ある雪壁や夏タイヤに駆動輪にチェーンのみという車が結構いるのにビックリしました。

去年、今年とBICCラリーに遠征してみて感じたのは、このラリーに関わっている人全員がラリーを本当に楽しんでいるという事です。今回の遠征は、茂樹さんをはじめたくさんの人たちに協力してもらえたので、行く事が出来ました。その人たちに感謝をしつつ、来年もぜひ出場して今年達成できなかった6位入賞を達成したいです。ありがとうございました。

リザルト

成川くんの参戦記でした。

テーマ:モータースポーツ - ジャンル:車・バイク

  1. 2011/02/07(月) 15:15:24|
  2. 参戦記
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竹下紀子のマレーシア参戦記

参戦記 第1話

新コーナーで参戦記をお届けすることにしました。第1話は、マレーシアの国内選手権に参加するという竹下紀子さんにお願いすることに。いきなりの海外編ですが、これからは道内から道外、そして海外でも、オイラの独断と偏見で原稿をお願いすると思います。イヤでも断らないでください。

竹下紀子のマレーシア参戦記

マレーシア選手権第4戦に行ってきました
RallyDo!のおっちゃんのリクエストにお応えしてマレーシア国内選手権レポートです。

「埼玉のラリーテックワークスの金雅志選手と12月のマレーシア選手権の最終戦に出ませんか?」そんな話になったのは9月下旬のこと。初めての海外ラリーに、とりあえず行くと決めて、後のことは後から考えよう・・・と、すっかりその気になってしまいました。行くと決めたらまずは準備から。クアラルンプール(以下KL)に水曜日に入れる便で、予約時点で一番安くて便利だったシンガポール航空の羽田-シンガポール経由-KL往復を予約。航空会社の正規早割、ネット予約で燃料サーチャージ含め6.9万円、これにAIR DOの羽田往復が約2万円。その他、用意したのはパスポート(更新)、国外運転免許証(国際免許)、JAFの海外競技会出場証明書。パスポートと国際免許は平日昼間しか申請(国際免許は受取も)できないので注意。破傷風の予防接種にも行きました。競技ライセンスはインターが必要です。

12月7日の夜に千歳を出発し、羽田でドライバーと待ち合わせ、一緒に深夜0時30分の便でシンガポールに向かいました。シンガポールまでは約6時間。シンガポールには入国せず、そのままKL行きに乗り継ぎ。現地時間の9時半にKLに着き、マレーシアに入国。時差は1時間。夏です(現地の人によれば、今は冬で涼しいらしい)。空港には今回誘ってくれた大澤英道さんが迎えに来てくれ、そのままレンタカーを借り、KL市内のMRUモータースポーツに向かいました。

1MRU外観

2ラフィーク夫妻
MRUはMuhammad Rafiq Udhaya氏が経営しており(ちなみにMRUは彼の名前の頭文字)、彼自身も今年のマレーシア選手権を元クスコ車のインプレッサGDBで走り、既にマレーシアチャンピオンが決定済み。彼は他にもいくつか会社を経営しているとのこと。ちなみに年は私と同じで、実は奥様に頭が上がりません。ガレージの内部は日本の大きめのラリーガレージという雰囲気で、この日は10台近いラリー車が入っており、我々の乗るプロトン・サトゥリアネオも奥の方に入れてありました。そこにいたチームのメンバーと顔合わせをした後、金選手ともどもシート合わせをしました。この後、車は追加整備され、まとめて8台積みの大型トレーラーに乗せられ、ラリー会場のプルリス州に向かったようです。
4タワー
マレーシア最大の都市、KLは人口180万人強(札幌と同じくらい。国全体で3000万人弱)。首都機能は新首都に移転しつつあるらしいですが、経済的にはさすが首都で、札幌で言えばススキノっぽいところは水曜の真夜中も賑わっていました。市内を走る車はプロトン率高し。そのほかペロドゥア(ダイハツ系)、トヨタ、ホンダなども多いです。民族としてはマレー人が最多ですが、中国、インド、ポルトガル、その他いろいろな民族が混在、混血している多民族国家で、言葉もマレー語(公用語)、英語、タミル語、広東語など、複数話せる人が多い。料理も各民族料理とそれ由来の混合料理で、多彩でおいしい。宗教はイスラム教が多数派です。そのせいか、酒は売っていますが価格が高く、飲んでいる人も少なめで(町の食堂には置いていなかったと思う)、大人が普通にジュースで盛り上がっていました。私は元々飲めないクチなので、特に勧められないのがむしろ有り難かった。通貨はリンギット、RM1が日本円で約30円に相当します。

5高速風景
翌日は朝から高速で一気にプルリスまで移動。高速E1号線を北に向かってひた走ると500km程でプルリス州に着きます。KLを出て少し走ると周りは油ヤシ(パーム油を取る植物)の農園が続きます。高速料金はプリペイドカード(KitacaとかSuicaみたな感じでピッと使う)または現金で支払い。ETCのようなシステムもあるけど、あまり一般的ではないようです。
6修理中
車検制度が無いためか、高速で故障して路肩で修理している車が結構います。バイクは無料で自由に通行できるということで、バイクも多い。しかもスーパーカブ率高し(80ccらしい)。交通事故は日本に比べるとかなり多いようです。

8ペダンバサール
高速をひたすら北上し、下りて少し走ってタイ国境のペダンバサールという町に着きました。国境の町だからか、看板にはタイ文字表示もあり、食堂も甘酸っぱ辛いタイ風味のおかずが多かったです。タイナンバーの車も走っています(タイ文字と数字で書いてあるので区別がつく。マレーシアナンバーはアルファベットと数字)。ここの国境を越えればすぐにタイでしたが、レンタカーが「国内のみ」なので、タイには行けず。
プルリス風景
ラリーはこの町の南側にある広大なサトウキビ農園の道で開催されました。この辺はこれまでにあまり無かった広く開けた風景がなんとなく北海道っぽいです。北海道といえば、ラリー関係者はもれなく「APRCをやっている北海道」を知っていてビックリ。
9コテージ
ラリー中の宿泊はHQがあるリゾートのコテージ。ツインルームの1人使いでした。

木曜日のラリーの行事は参加確認のみ。ライセンスと免許の確認など日本と同じです。台数は23台(レギュレーションの上限は40台)、クラスは2駆4駆入り混じった排気量別区分が基本で、1400、1600、2000cc上下で分け、それに加えて改造範囲でも区分があり、ラフィーク選手のN4のインプレッサ以外は全員“P”クラス。Pは国内向けの規定で、ホモロゲ無しで、改造できる範囲も広い。出力アップが50%以内なら他のエンジンへの載せ換えも可です。また、外国からの選手はエントリー代と宿泊費を主催者が補助してくれるシステムがあるそうで、外国からのエントリーを積極的に受け入れようとしているようでした。

10コース図
金曜日はレキ。やり方はFIA方式で、各SSをレキスケジュールに従って2本ずつ走行し、ノートを作成します。各12~15km程度の4ヶ所。林道(?)は農園の道で、数百mの直線と直角くらいのコーナーの組み合わせが多い。ロードブックにはそういうジャンクションが全てコマ図に示されていて、SS中のコマ図が1本につき60個くらいあります。コース内にも三角の赤いマークが立っていて、コマ図番号が書かれていました。スタックした時はコマ図番号を言えばピンポイント的に場所を特定できるので、実はとても役に立っていました。一口に農園の道と言っても様々で、砂利が入ってよく締まった道から、芝生のような草の上、田んぼのようなマッドなど、めまぐるしく変わります。アップダウンはあまり無いです。天気は朝からあいにくの雨。SS1で前が詰まっているなと思ったら、なんと最初にスタックしたのはゼロカー(青/黄のミラージュ風のやつ)。曲がったら突然そいつが出てきたので避けて上ろうとしたら、我々もあえなくスタック(その前の車)。ああ、泥はスタックするものなんだ。SS2 は後回しにされ、SS3に行ったらまたマッド。でもここはなんとかクリア。
12レキSS4
SS4に行ってみると、スタートしてそんなに行かないうちにマッドな直線の向こうにもう誰かがスタックしていて、トラクターが救出しているのが見えました。しばらく手前で待ってアタックしたところ、我々はこの直線はクリアできたものの、その先のコーナーでとうとうスタック。結局このトラクターに出してもらいました。このSSは1周でやめ。もう行く気になれない。こういう路面状況の時にはレキを1周でやめるのは普通らしいです。最後にSS2に行き、ここもドロドロながらなんとか2周走ってレキ終了です。
13洗車屋
洗車は洗車屋さんへ。レキでどろどろになった車も洗剤ワックス手洗い、室内清掃付きでキレイにしてくれます。ちなみに料金はRM18(約500円)でした。

14サトゥリアネオ
土曜日はいよいよ本番。セレモニースタート会場にて、我々がドライブするサトゥリアネオ1600です。安全装備と足回り、CJミラージュ用のクロスミッション付き、エンジンはプロトン製ノーマル。
15選手
今回のドライバー金雅志選手(左端)、私(右端)、中央の2人は売り出し中の若手クルーです。右がドライバーのフランシス君。今年から本格的にラリーを始めたにも関わらず、クラス優勝2回の好成績だそう。
16セレモニアルスタート
ゼッケン1から順に紹介され、スタートして行きます。朝は湿気も少なくよく晴れていましたが、この時間(10時頃)にはにわかに涼しい風が吹いて小雨模様。本当にめまぐるしく天気が変わります。

17タイムカード
まずはラリーの様子をご紹介。TC、SSなどは北海道のラリーと全く同じFIA方式です。タイムカードもよく見る形式。一つだけ違ったのは、TC、スタート、フィニッシュなど、オフィシャルが何か記入するたびにオフィシャルが持っている記録用紙(ゼッケン何番に何時何分と書いたかを一覧にして記録する用紙)の確認とサインを求められること。ボードに全員の時間が書かれたものを見せられて、自分の記録の脇にサインする。
18リエゾン風景
リエゾンはのどかな農村の道です。
19SSスタート
TCとSSスタート。これはSS内で何かあり、スタートが止まっている様子。
20TCオフィシャル
SS内の状況をオフィシャルに確認しています。右のオフィシャルが手に持っているボードに、例のサインをする記録用紙が挟んである。

SS1は様子見ながらもクリアしましたが、SS2は1ヶ所で何台もスタックしているコーナーがあり、後から行った我々はオフィシャル指示でそこをバイパスし、フィニッシュまで走行しました。こういう場合は最初にスタックした選手はスーパーラリー扱いでクラス最遅タイム+15分のタイムが与えられ、その後の選手には同クラスで妥当なタイムで走った中で一番遅かった選手のタイムが一律に与えられるようでした。スタックでスーパーラリーになってもその後のSSを走ることができ、計測したSSは自身のタイムが与えられました(このあたり、北海道の冬のラリーのような感じです)。

21洗車
サービスパーク入り口には洗車サービスがありました。が、1日目は時間が無かったり水が無くなったりで洗車を受けることはできず、これは2日目の写真です。消防ホースのような太いホースで水をかけてくれる。「ここを入念に洗ってくれ」等のリクエストも一応聞いてくれます。
22サービステント
年間の「チームカップ」に登録している(毎戦のエントリー代とは別に年間登録料を払う)MRUチームとGSRチームには、主催者がテントを用意していました。白い屋根の部分は奥まで全部MRUの陣地。デカくて立派です。左端がケータリングスペースで、右側が作業スペース。今回は6台エントリーでしたが、それ以上に広い。サービス時間はデイの始めに10分、セクション間が20分、デイエンドが45分。デイ1の初めにサービスがあるのはなぜ?と思いましたが、あまりにめまぐるしく変わる天気で納得。今回大きなトラブルは無かったのでルーチン整備と泥落としが主な仕事。
サービス調理風景 サービスごはん
ケータリングはラフィーク選手の奥様ベナさんが仕切っていて、スパゲティ、サンドイッチ、カレー2種類、その他おかず、果物などが現地で調理されていました。つい食べ過ぎです。

23観客
SS3に向かうリエゾンにて。コースには一般道と併走するところも多く、路駐で見物している人がたくさんいました。もちろんタダ。
24SS4.jpg
先頭の4WDターボ勢は着々とコースをクリアして行きますが、後続はまさに泥地獄。SS3は走りきったものの、SS4はレキ時にトラクターに引かれたコーナーにすでに3台も先客が。後ろにもさらに2台追いついてもうどうにもならない状態です。しばらくするとオフィシャルのランクルが来て、前の3台は前に出し、後ろの2台はそのままバックで戻るように指示し、真ん中の我々はUターンする格好で引き出した後、スタート方向に戻り、適当なところで一般道にショートカットし、サービスパークに戻るように言われました。しかしバックで戻ったヤツがまたスタックし、それをかわそうとした我々もまたスタック。またランクルに引っ張ってもらってようやく脱出しました。SS5はSS1のリピートで、1日晴れていたおかげでほとんどドライコンディション。SS6はSS2のリピート。SS1のスタートから1kmか2kmしか離れていないのに、スタート前でシャワーのような雨。地面が低いのか1回目の時より水気が多く、一部の路面は深いマッドです。ここはSS2で大勢スタックしたコーナーの手前の直線でスタック。とうとう我々もスタックの当事者です。これが1日目の最終SS。2WDの選手からCROに「とても走れない。なんとかしてほしい。」「自分は前のヤツに止められてスタックしただけで、あいつがいなければ通過できたはずだ。」等々エンクワイアリシート(CROに対して意見や要望を言う時に書き込む用紙がロードブックに綴じ込まれています)が何枚も出されたらしく、スチュワードミーティング(審査委員会)でペナルティや翌日のアイテナリについて長い間話し合われたようです。

25泥地獄
デイ2は当初のアイテナリがキャンセルされ、前日にFF車がフィニッシュできたSS1と3のコースを2本ずつ、SS計4本に変更されました。SS7はSS3のリピート。走ってみると、水はけの良い所はまずまずのコンディション、しかし、悪い所はさらに水が流れ込むのか、前日よりむしろ泥が深くなっていていて、とうとう前走車がスタックしていて万事休す。
26ハマっていマス
後ろを止めに行くと、直後の2台はエスケープゾーンに入れたものの、その後ろはだいぶ手前で次々とスタック。一番後ろに見える車のあたりに3台分くらいの人が見えたので、更に後ろにもまだ何台かスタックしているようでした。しばらく待つと前後からランクルが到着し、コースクリアして行きました。
27スタック
さっきの場所で2台目だった我々は、前の車が引き出された後に自力で脱出できましたが、フィニッシュ前でまたスタック。左ラインの方がましだと判っていたのに、前に誰かがはまった跡に引っ張られた。ここも泥のワダチに降りて後ろの車をエスケープさせ、彼らはそのまま別ルートでフィニッシュに向かい、我々はランクルに出してもらいました(ここはペナルティは付かなかった)。SS8はSS1のリピート。他のSSはあんなにも泥沼なのに、ココはほぼドライ。ようやく気持ちよく走れてタイムもマイベック付きのゼッケン8に1秒差の好タイム。うれしい。サービスに戻ると、残りのSSは2本ともキャンセルされ、このままパルクフェルメに入るとのこと。

28パルクフェルメ
パルクフェルメは泊まったコテージ群の前にあるセレモニーフィニッシュの会場です。暫定結果が出るまで休憩したり、写真を撮ったりして待ちました。
29優勝者
フィニッシュでは排気量の小さい方から順に表彰され、完走した全員がポディウムに上がります。写真は総合優勝のカラムジット&ダグラス組。国際的にも有名なドライバーなので、知っている方も多いと思います。排気量クラス別の他に、駆動別の順位、総合順位、ジュニア(25歳以下のドライバー)内での順位が別集計で表彰されます。スタート会場で一緒に写真をとったフランシス君はP10クラス2位&2駆2位&ジュニア1位、という具合。我々はP10 クラス3位&2駆3位でした。
30年間表彰式
セレモニアルフィニッシュの後は、隣の会場で年間表彰式が行われました。挨拶では来年のAPRCの話や外国からの選手にたくさん来てほしいなどの話があり(その他はマレー語で判らず)、このあたりは同じく国内選手権であるJRCとの違いを強く感じさせられました。
31チーム集合写真 32表彰式後
年間表彰式の後に、今回参加したMRUのメンバー全員で記念撮影。その後、外に出て金選手と。

33クアラルンプール空港
帰りは月曜の朝から移動し、夕方のKL発シンガポール経由羽田行きのシンガポール航空で帰ってきました。空港で5人でご飯を食べたらRM200(6000円)以上もしてビックリ。前日にお腹一杯食べた食堂は5人でRM30(約900円)だったのに。ちなみにコーヒー、紅茶は町の食堂ではRM1前後(約30円)だったのに対し、空港で入ったカフェではRM12(約360円)でした。

ラリー自体はスタックばかりでしたが(ちなみにランサーやインプレッサは誰もスタックしなかったと思う)、全体を振り返ってみれば実に良い経験ができました。機会を作ってくれた大澤さんはじめたくさんの人たちに感謝しつつ、機会あったらぜひまたよろしくとこの場を借りてお願いしておきます。ありがとうございました。


ノリピーのラリー日誌でも違うマレーシアが紹介されるのでそちらもどうぞ。




テーマ:モータースポーツ - ジャンル:車・バイク

  1. 2010/12/18(土) 13:49:19|
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